ペットロスという視点で考える終活の意義

 

終活トータルガイド、
生き方のお片づけアドバイザー、
心理カウンセラーのトミザワです。

“ペット終活”という見出しが
付いた記事が目に止まりました。

 

ネタ元になっている
フランセス・メモリアル TOKYO
というのは、ペッ卜向けの
葬儀サービスを提供する会社。

http://petsou.statice-co.com/

 

“ペット終活”とは?

そもそも終活は、自分または身内の
最期&死後を考えたり準備したり
することですね。

近年、
ペットも身内であると考える風潮が強まり、
病気のケアはもちろん、葬儀や納骨をする
飼い主が増えていることは
ニュースで伝え聞いていました。

この記事で取り上げられている
会社のようにペット専門のサービスを
提供する会社が増えるのも納得できます。

しかし、ちょっと違和感があるのは
なぜでしょうか。

 

それは恐らく、終活が
「やってもらう」だけのものではない
ところから発しているようです。

というのも、いくら飼い主がペットを
欠けがえのない家族の一員と考えても
ペット側に自分の最期に関する
意思表示を求めるのが難しい
という大前提があるわけです。

終活は「見おくり」だけを考える
ものではありません。

たしかに、これまでゴミ同様に処分
することが一般的だったペットの末期を、
一緒に暮らしてくれた家族の一員として
見おくってあげられるようにすることは、
見おくる側である人間の「命の尊厳」
への意識を高めるメリットがあります。

でも、終活に「後悔しない最期を
迎えるための準備」としての責務が
増していることを考えると、
ワンちゃんやニャンちゃんたちが
「延命治療はどうする?」
「どんなセレモニーにしたい?」
という問いに(たぶん)答えてくれない
ので、厳密には「終活」と呼べない
と感じるのも無理はありません。

 

“ペット終活”に学ぶべきこと

では、“ペット終活”は、流行りに乗った
関係業界の“花火”にすぎないのでしょうか?

引用記事では、ペットの「見おくり」に
関する変化の背景に、“ペットロス”対策
というニーズがあることを指摘しています。

「見おくり」の見直しは、もともとは
おくる側の後悔や不満を少しでも
解消しようという想いが大きく
働いています。

それについては
“対人間”と変わらないでしょう。

そしてまた、人間のケースでも
意思表示が上手く取れなくなる
ことは起こりえるわけです。

 

「花咲か爺」の白い仔犬は
遣された老夫婦にさまざまなかたちの
“お宝”を授けてくれました。

現代の私たちは
ともに暮らしてくれたペットたちから、
終活の大切さをしっかり学び、
人生のクロージングに向き合って
花を咲かせたいものですね。

 

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