コロナワクチンのワクワクできない事情

個人的には3回目の接種を受けて、一安心していたコロナワクチン。

巷では4回目接種の話が持ち上がってきていたので、年に3回位のペースで打ち続けなければならないのかなあと思い始めた矢先のことでした。

日本経済新聞のこの記事によれば、59歳以下の第4回目の接種は「必要がない」という方向で調整が進んでいるとのこと。

あれ?

厚生労働省のワクチン分科会は先月27日、4回目接種について重症化リスクが高くなる60歳以上、並びに18歳以上で基礎疾患のある人に限るとした案を了承した。

なんとなくマスクをつけるつけないの議論に押されてうやむやにされそうになっている話題だったんだけど、実は人体にとってはこちらの方がかなり重要な問題だったのではないかと今になれば思っています。

平日の朝のヘッドラインニュースは必ずチェックをしているので、大事なニュースとして取り上げられていたら見逃すはずがなかったんだけど、あまり記憶にないというのは、それほど重要性があると思わせないようにリークされていたのかもしれないですね。

現時点でストックされている新型コロナ用のワクチンは、武漢型など初期の新型コロナウイルスを想定して作られているので、すでに変異型が蔓延している現時点ではあまり効果が望めないというのが現実だということを、ちゃんと知るべきではないかと思った次第です

もちろん、重症化を防ぐなど一定の効果は望めるので、まったく無駄ということではないのは承知しているのですが。

また、大量にストックされたワクチンが無駄になりそうであるということも、なかなか心の痛いニュースではないかと思います。

緊急事態に対応するために、いろいろな手段で政府がかき集めてくれた貴重なワクチンであるということは重々承知しているものの、やはり使わずに捨ててしまう運命にあるという話を聞くと、「もったいない星人」の日本人は特に、こちらのほうを重視してしまいがちになるのかなぁと思ったりもします。

災害用の備蓄品を考えれば、期限が切れたものは廃棄する、そして新たに装備をし直すのは常識ではあると思います。

賞味期限切れ間近の食品や、消費期限が近づいた消耗品等を有効活用する方法はであれば考えようもあるのかもしれませんが、ことワクチンに関しては、いろいろな使い回しができないという事情があることを「もったいない」よりも優先して判断してあげる「リテラシー」が必要になるのかもしれません。

ワクチンに関しては、荒唐無稽な無用論を唱える勢力が無視できないことも考えると、「ワクチンリテラシー」をもっと高めていかなければ、生き残ることができない世の中になっていると言えるかもしれませんね。

少なくとも新型コロナは風邪やインフルエンザと違って、侮れない後遺症があるということを忘れてはいけないと思います。

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