マネックスSP信託の「つむぎ」というサービスについて

家族信託のバリエーションが
増えてきているようです。

マネックスSP信託の「つむぎ」
というサービスもそのひとつ。

「つむぎ」とは

マネックスSP信託が提供する
ベーシックな家族信託の組成を
サボーとするサービス、とのこと。

高齢化による資産管理の
リスクのひとつに、
判断能力の低下によって
「資産凍結」を招く
というものがあります。

これを回避するための
仕組みづくりは、
資産を受け継ぐ者だけでなく
資産管理を任される側にも
大きな影響を与える問題ですね。

こうした対応を迫られるなか、
各社でも趣向を凝らしたサービスを
打ち出すようになってきたということでしょう。

「つむぎ」ではなによりも
手間をかけずにこのリスクが
回避できるように、
家族信託の内容をパッケージ化
しています。

家族信託のメリットとして、
資産を有する本人の想いと、
それを委託する関係者=家族
の意向を反映できることが
挙げられます。

現実的に大きなメリットとしては、
家族間の契約となるために、
外部専門家を介す必要がなく、
従って報酬がかからないことも
あるでしょう。

「つむぎ」では、信託契約の関係者や
信託財産の指定だとといった、
シンプルな家族信託を組成するサービスです。

シンプルにすることによって、
費用や時間を大幅に節約。

家族信託のハードルをグッと
引き下げてくれるというわけです。

具体的には、金銭が預金のみを対象(日本円のみ)。

不動産は委託者の単独名義のみ。
借入のある不動産は対象外で、
要するに担保設定された不動産は
契約に入れることができないようです。

受益者(本人)の死亡によって契約が終了すると、
1名の帰属権利者へ残余財産のすべてが分配されます。

または、受益者(1名)に対して
信託財産のすべてが分配されます。

この意味は、あらかじめ遺産相続の協議を
整えたうえでこのサービスを利用、
帰属権利者(1名)の相続分を管理するために
このサービスを利用する場合が想定されます。

または、相続分を決めずに全体を管理し、
受益者の死亡時に受益者へ分配することで、
相続の手続きはそのあとに調整することを
想定しているものと考えられます。

いずれにしても、「つむぎ」が
遺産相続とかかわらないように
するためのマネックスSP信託側の
防衛策と思われますので留意しましょう。

契約書は「つむぎ」のサービスとして
行なわれ、専門家の目を通した書類作成、
チェックといった手間と時間を省くことで、
コストが抑えられているようです。

なお、資産管理や相続はケースバイケースなので、
オーダーメイドにも対応してくれるとのこと。
もちろん、別料金になりますが。。。

「つむぎ」の考えるタイミング

  • 体力の衰えや認知機能の低下を感じるようになってきたとき。
  • 家族に財産管理の負担を減らしてあげたいと思ったとき。
  • 高齢者施設に入ることを検討したり、その資金作りとして自宅売却を考えるようになったとき。
  • 興味が湧いて成年後見制度を調べたけれど大変そうだと思って諦めかけたとき。

「つむぎ」の料金

信託財産が金銭のみの場合で110,000円(利用料金55,000円+契約書作成費用55,000円)

金銭と不動産の場合で242,000円(利用料金165,000円+77,000円)

インターネット受付により24時間の申し込みが可能。

かなりリーズナブルなお値段ではないかと思います。

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