小室哲哉引退会見を介護問題の視点で語った河合薫氏の記事を紹介します

 

気象予報士を経て現在は健康社会学者の河合薫氏によるメルマガの抜粋がMAG2NEWSにアップされていました。

 

 

河合氏はこの記事で、小室哲哉さんの引退会見で報道されなかった言葉があると指摘。

それが以下の部分です。

 

僕たった1人の人間の言動などで日本であったりとか社会が動くとはまったく思っておりませんが。
先ほども言いましたように、なんとなくですが、高齢化社会に向けてであったりとか、介護みたいなことの大変さであったりとか、社会のこの時代のストレスであったりとか、そういうことに少しずつですけど、この10年で触れてきたのかなと思っているので。
こういったことを発信することで、みなさんも含めて、日本をいい方向に少しでもみなさんが幸せになる方向に動いてくれたらいいなと心から思っております。微力ですが、少しなにか響けばいいなと思っております。ありがとうございます。

 

河合氏がこの発言から汲み取ったのは、介護する側のさまざまな問題が、なかなか表面化しないということ。

「実際に冷たい雨に濡れた人じゃないと、その冷たさがわからない」

という言葉を用いて、表現しています。

そしてその冷たさがなかなか共有されにくいという点に問題があると言います。

人に話すことが余計な負担を生むという矛盾した状態を、多くの人が抱えて処理できずにいることになります。

 

介護問題を他人事にしないために

少しでもこの問題解決策を探るためには「介護経験者の言葉をより多く取り上げること」とそれに対して「その都度の議論が必要」であることを挙げています。

これは小室氏が非難されていた点でもあるのですが、KEIKOさんの状態を公表しなければ、こうした隠れた問題がいつまでたっても共有されないことに対する提起であったと受け取り、逆に評価しています。

今後の大量介護世代が到来する日本で、する側もされる側も考えなければならないことは多いはず。

その先陣を切った小室氏の勇気と切実な状況を無駄にすることなく、改めて介護を考えていきたいと思います。

 

 

 

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