2018年5月16日
相手の目を見て話さなくても礼に反しないという認識も必要です
多くの日本人が、学校などで「話をするときは相手の目を見なさい」と教えられたのではないでしょうか。
相手の目を見ずに話すと誰に話しているかがわからないだけでなく、相手に不快な感情をいだかせてしまうので、それを回避するための“配慮”というわけです。
確かに、マナーという名の“一般的な常識”ではそうなのかもしれませんが、ダイバーシティの点から見ると、考え直さなければならないようなのです。
この記事によれば、自閉症などコミュニケーションによって引き起こされる脳への刺激がイレギュラーな人にとって、相手と目を合わせることが不快感やストレスを引き起こすことがあるとのこと。
この症状は、先天的だけでなく後天的な、PTSD的な症状でも起こりうることが十分に考えられるので、考えている以上に広い範囲で「相手の目を見て話さなくてもいい」という“配慮をしてあげる必要があるかもしれません。
こうした問題は、気づいてあげられればたわいもないことだと思います。
目を見て話そうとしないのが“敵意”なのかそうでないのかをわかることもまた、コミュニケーション・スキルのひとつとして考えてもいいでしょう。
自分の勝手な(根拠の薄い)マナーを一方的に押しつけず、相手を思いやるための“気づき”のひとつとして、心にとめておきたいと思います。