2018年6月7日
うつには温かい紅茶が効きますよという経験者の話
うつを「遭難」に例えた経験者の記事を紹介します。
山で道に迷った時は、決して谷筋へ降りて行かず、峰の上をめざして歩くこと、というのに共通するものを感じます。
上に登れなさそうな時は、無理をせずに留まって、体力を温存するためにビバーク(緊急泊)です。
うつのどん底にいたときに僕が最も助けられたアイテムは、魔法瓶です。これに温かい紅茶を詰めて枕元に置くのです。希死念慮がやってきたときは「とにかく温かいお茶を飲もう、それだけでいい」で意識をそらし、次は「お茶を補給しよう、それができれば十分」で達成感を回復しました。
僕のどん底は冬でしたので、「寒い。しかしストーブの灯油を補給する気力もない」ということはよくありました。そんなときに温かな魔法瓶のお茶は本当に大きな救いでした。これで、玄関まで歩いて灯油を補給する気力を引っ張り出せました。
中身は、シンプルにひたすら甘いストレートの紅茶がおすすめです。ミルクは胃に重くて飲めなくなるので推奨しません。レモンは悪くないです。食べ物は、カロリーメイトなどを大量に買って枕元に置き、紅茶で湿らせて食べるのがおすすめです。まるで遭難者ですが、実際に遭難者なのです。