新型うつについての蟻塚亮二氏のインタヴューのまとめ

 

「ビッグイシュー」日本版323号(2017年11月15日)の記事に、蟻塚亮二さんが新型うつに触れた内容のインタヴュー記事がありました。

蟻塚亮二さんは、精神保健指定医で、日本精神障害者リハビリテーション学会理事。2013年から福島県相馬市のメンタルクリニックなごみ所長を務める臨床医です。

 

うつの現状

 

日本のうつ病発症は現状で20人に1人、また6人に1人は一生に一度は発症していると言われる。

うつ病は、どんな人でも、何歳でもかかる可能性がある。

蟻塚氏によれば「適切な治療をすれば治る病気」。

本人は若いころに大腸がんを患い、うつも併発した経験をもつ。

最近は、従来型のうつ病(定型うつ病)が増えてきた。

従来型とは、抑うつ気

分、精神活動の低下、焦燥、食欲低下、不眠、継続的な不安などの症状が現れるもの。

新型は若い人に多く、どちらかというと朝よりも夕方のほうが辛いといった症状。

身体が鉛のように重く、動けなくなる。

氏によれば、新型(非定型)うつの増加には、親から受けた養育のトラウマが関係しているとのこと。

自分の選択肢を親に制限されることが多い、過保護、親のDVを目撃などの不適切な養育(マルトリートメント)が養育トラウマの原因。

これにより、職場不適応やフラッシュバックが症状として現れる。

氏の見解では、都会の若者の8〜9割は非定型のうつ病と考えられる。(引用者注:若者全体ではなく、若者のうつ病発症の中の割合と思われます。)

うつ病発症のきっかけは定型でも非定型でも変わらない。

「周囲の価値観に合わせて生きようとして、世間的にはいい人だって言われる人、能力がある程度あって周りの期待に背かない人ほどうつ病になりやすい」

背景には、協調性を美徳とする日本の風潮がある。

過保護で長に逆らわず育った若者は、大人に叱られたときの免疫がない。

上司に叱られると一発で発病する。

 

うつ病への対処法

 

生きるためには、受け身の練習から柔道を身につけるように、転ぶ練習や挫折から立ち直る練習が必要。

うつ病にたいして、薬が効くのはだいたい30〜60%なので、薬だけでは治らない。

基本は休息。

治すとは、病気になる前の自分に戻ることではなく、生きる軌道を変えること。

治すコツは、闘うのではなく、身近な行動で「対処する技術」を身につけること。

気分本意から物事本意へという森田療法が有効。

気分ではなく、「ともかく主義」で、行動で心を変える。

非定型うつ病の症状には「気分反応性」という要素が多い。

だから、対処技術を身につけなければ、一時的に気分が良くなっても、また戻りやすい。

生き方を修正するには3年から5年はかかる。

 

「ビッグイシュー」について

 

「ビッグイシュー」は、一般的な雑誌とはちょっと違ったシステムで売られています。

販売は基本的にホームレスのメンバーが担当。

定価350円のうち、180円が販売員の収入になるというシステムです。

つまり、自分の住まいを待てない人たちが、その状況から抜け出す一歩を助けようというアイテムの1つというわけなのです。

「ビッグイシュー」は現在のところ、書店では買うことができません。もちろん、Amazonでもね。

なので、販売員さんから買ってください。

販売員さんは、主な駅前の、割り当てられた場所で販売しています。

なお、販売員さんがいない地域については、定期購読の窓口を設けているそうです。

問い合わせ先は以下のとおり。

電話:06-6344-2260
ファックス:06-6457-1358
メール:info@bigissue.jp

 

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください