終活で断捨離は欠くことのできない必修項目なのですが「押し買い」にはくれぐれもご注意を!
高齢者に被害拡大!悪徳業者の押し売りならぬ「押し買い」の実態|東スポWeb
https://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/797527/
終活の認知度が高まるのはいいのですが、注目されると犯罪に巻き込まれる確率も高まるのが困りどころ。
この記事によれば、不用品の買取と称して訪問してきて、家にある貴金属類を安値で買いたたいていくという「押し買い」の被害が増えているということです。
押し買いについて
押し売りは、アポなしで家へ押しかけてきて、二束三文の物品を高値で交わせる悪徳商法。押し買いはその反対で、押しかけてきて無理矢理買い取ってしまうという悪徳商法ですね。
「押し買い」はこれまでも一般的な犯罪として注意喚起されてきましたが、高齢者宅をターゲットに「終活のお手伝いをしますよ」的な甘言でアプローチしてくるという手口であることに、改めて注意したいですね。
というか、終活をそんなことに使って欲しくない。
この犯罪の悪質な点は、チラシなどで被害者のほうから犯罪者を呼び込んでしまう手口というところ。
2016年には国民生活センターに8,700件もの苦情が寄せられていると言うから、深刻です。
また、終活が念頭にある依頼者は、「価値があるものを形見分けできるように鑑定してあげますよ」などと言われると、貴金属類を出してしまうでしょう。それを「あまりお金にならないから、買い取ってあげますよ」と騙し取ってしまうわけです。
記事では、終活・断捨離で身の回りの片付けをしたい高齢者は多いけれど、不要品を処分する方法を知らなかったり、リサイクルショップなどに持ち込む手間を煩わしいと考えることもまた多いことが背景にあることを指摘しています。
押し買いの予防策について
「押し買い」の予防策については、規制する「特定商取引に関する法律(特商法)」があり、当初に申し出たものとは別の物品の売却を求める勧誘が禁止されています。
つまり、「ウチに古い着物があるんだけれど引き取ってもらえないか」と連絡をしてきたもらった業者が、その古着を見て「これは高く買い取れない。ほかに貴金属なんかがあるともっといい値段をだせますよ」と言った時点で、業者の行為はアウト、特商法違反になるということ。
まぁ、現実にはその時点で「あなた、違反業者だね」と言える状況ではないとは思うのですが……。
貴金属類を渡してしまって、その代金を(不当に安かったとしても)受け取ってしまうと、なかなか犯罪としての立証は難しいのではと考えるのも無理はないかもしれません。
しかし、ヘンだったな、無理矢理だったなと思ったら、お金を受け取っていても国民生活センターへ相談してみましょう。
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この記事を配信していたのは“天下の”「東スポWeb」さんでした。
いやいや、ワタシは私淑する方が東スポを愛読されているのを知って依頼、この媒体には一目を置いておりました。
これからも硬派な記事、期待しております。