デジタルエンディングノートが放置されているようなのでひと言【ニュース拾い読み】

デジタルエンディングノートが無料配布されたというニュースなんですが……。


「編みノート」は、タブという見出し機能を使って大切な方に「伝えたいこと」や「知っておいてほしいこと」を残したり、自分が死んでしまったあとに「知られたくないこと」を誰にも気づかれることなく自動的に抹消することができる、デジタルエンディングノートだ。

「削除したいデータ」と「残しておくデータ」を生前に分別し、“パソコンを何日間放置すると『編みノート』が起動するか”を設定しておく。すると設定した期限を過ぎてパソコンを起動したときにパスワードが求められ、このパスワードを3回間違えるか、「エンディングノートを見る」のボタンがクリックされた時にエンディングノートが再生されるという仕組みだ。

「残しておくデータ」は、例えば、預貯金や有価証券、不動産、契約中のキャリアやプロバイダ、公共料金や年金に関する情報、残されたペットのかかりつけ病院、遺品の形見分け、葬儀の形式やお墓に関する希望など。遺影に使ってほしい写真を登録しておき、必要になったらダウンロードしてもらえる仕組みもついている。

エンディングノート「編みノート」が閲覧されている間に、「削除したいデータ」は自動消去されるので「知られたくないこと」は永遠に守られることとなる。

また、同アプリには、実現していない旅行や読みたい本、挑戦してみたいスポーツのことといった、これからしたいことを具体的に書き出す「やりたいこと」タブも設けられており、人生の終盤において「やっておかなければいけないこと」や「これからやりたいと思うこと」を整理するためにも利用できるシステムとなっている。
株式会社ネオプライス
URL:https://www.marelique.com/news/info-aminote/
2019/1/31

2019年1月の記事です。なんでこんな古い記事を引っ張り出してきたかと言えば、これを見たときにおもしろいと思ったものの、「なんだ、Windows対応のみなのか」とMacづかいの私はガッカリ、macOS対応のアナウンスがあるまで待とうかなと思ってお蔵入りさせてしまったからなのです。

それを見つけたので、新たに調べ直してみたら、これをリリースした会社のホームページに掲載されていた記事がこちら。

こちらの会社は、遺品整理、不用品回収、特殊清掃をサービス内容としてあげていて、こうしたバックエンドへ導くためのツールとしてこの「編みノート」を(営業の一環として)活用しようとしていることが透けて見えます。

「編みノート」については、このサイトにもその後の情報がなく、Windows対応ソフトのダウンロードサイトである「窓の杜」ではヴァージョンアップがされている形跡もありません。

そして、macOS対応も、調べた限りではされていませんね。

「編みノート」がデジタルエンディングノートであることは画期的だと思っています。

これを発展させて、見守りと連動させるとか、なにかあったときに指定されたSMSやメールアドレスに通知が行くような、遺言状がわりになる機能が付加されると、とても使い勝手のよいアプリになるのではないかと思いました。

あ、「編みノート」はアプリではなく、Windows対応のソフトなわけですが、スマホアプリにするのはほぼマストであるとも思いますね。

いろいろ可能性があっただけに、残念なニュースだったと思います。

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