プレ終活〜終活の準備はいつから始めるのが正解なのか!?

Abemaプライムで、「相続人なし財産”過去最高額に」と題して、終活の在り方についての特集を放送していた。

最高裁が674億円という数字を発表、家族や近しい親戚など相続人ががいない人が遺した財産額で、過去最高額となったことに関連したテーマ設定。

亡くなった人を世話したなどによる「特別縁故者」がいなければ、全額が国庫に入ってしまう。

背景に独り暮らしの高齢者の増加があり、ここ10年で1.4倍になっている。

身寄りも遺言もない場合は「相続人のいない財産」として処理されてしまう。

こうした事態を招いている要因として、終活の必要性を感じていても、実際に始めるのを先伸ばしにしている実態があることを指摘。

実例:84歳女性の場合

番組では、福岡の84歳の女性を取材。

4年前に夫に先立たれ、子どももいないとなると、親族とも疎縁になるという現実に直面したという。

自分の財産は漠然と「ホームレス施設やこども食堂に寄付できたら」と考えていたそうだ。

そんなときに出逢ったのが、福岡市で終活の支援を行なっている社会福祉士とその所属する一般財団法人だった。

そこで彼女は本格的な終活を開始し、親戚以外の相続先を探して決め、遺言を作成。没後の処理のため死後事務契約を結んだ。

その期間は約1年で、なんと憂いもない納得の生活を送ることができるようになったと嬉んでいる。

番組で問題にしているのは、相続人がなく国摩

に入ってしまう相続財産は、 なにもしない状態ではその財産を遺した本人の意思に関係なく国が使い道を決めてしまえるという点。

また、スマホの普及で個人の情報がデジタル内に収束してしまい、死後になると第三者が開くことが難しいことも、こうした無縁状態に拍車をかけている現状があるそうだ。

何から手をつければいいのか?

終活に足踏みする原因として、何から手をつければいいのか、どうなることを自分は望んでいるのかがわかっていない状態だから、具体策に移れないという指摘もあった。

番組の討論を見ていて気がついたのは、節々で将来の自分の進路を考えたり修正したりする際に、そこへ到達せずに終わる自分の人生のオプションも織り込んでおいたほうが「賢い」のではないかということ。

ナーバスな話題だし夢があると思うにも無理があるから避けて通ろうとしがちだが、こうして(自分にとっての)実害や損失があることを理解すれば、やっておいたほうが安心=お得だということになるんじゃないだろうか。

補記

デジタル遺言制度を政府が創設へ働き出したというニュースもあった(5/5付け日本経済新聞)。

2024年3月を目標に、インターネット上で作成・保管できる制度に向けて政府が調整しているとのこと。

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