最期をどこでどのように迎えたいかを考えるために

残された時間が限られているとわかるのは、誰にでも訪れるチャンスではありません。

それだけに、そんなチャンスが巡ってきたら悔いのないのない選択をしたいと思いませんか?

この記事では、最期を病院で過ごす場合、安心できる反面、いろいろと制約があることを指摘。

一方で、自宅を希望しても解決しなければならない課題は多いとしています。

それでもやはり、自由度の高い自宅で最期を迎えたいと思う人は多いので、独自の在宅ケアに取り組む企業を紹介しています。

大阪・高槻市の株式会社みらいコーポレーションでは、制度の枠にとらわれない在宅ケアを提供する「ナーシングホームみらいのいろ」というシェアハウスを運営。

シェアハウスは、自宅での生活が困難になった人が入居する施設としての利用も増えています。

「ナーシングホームみらいのいろ」では、 訪問看護でケア介入していますが、介護施設との違いは、介護や障害の度合いや年齢・疾患で区別されないように、枠を広げて受け入れを行なっているという部分。

こうした対応に踏み切った背景には、少子高齢化によって都市部の医療サービス提供が医療保険と介護保険制度の枠内だけでは叶わなくなっているという現状があったと、社長の濱田正美さんは語っています。

独居の在宅看取りが現実的に不可能で、家族がいても24時間介護が必要だったり、特別養護老人ホームや高齢者住宅であっても看護師常駐のない
状況などを目のあたりにした結果、そうした枠を超えたシェアハウスの運営に行き着いた、というわけです。

「ナーシングホームみらいのいろ」の記事を読んでいて思い出したのが、TVドラマ「ライオンのおやつ」のことでした。

余命宣告された土村芳さん演じる雫が、都会の暮らしをすべて整理して島のホスピスで過ごし、看取り看取られていくというストーリー。

冒頭に書いたように、残された時間が限られているとわかる場合にしか入居できないわけですが、そうした選択肢があることを知っていると、「そのとき」が訪れても心静かに自分の最期の過ごし方を考えられそうな気がします。

もっと増えてほしいと思った取り組みの記事でした。

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