2018年7月11日
自殺対策にLINE(ライン)は効果があるのかの検証が(ようやく)始まったようです
大阪で、厚生労働省から委託を受けた認定NPO法人がLINEを使った自殺対策相談を試みたというニュース。
カナロコ|神奈川新聞ニュース
LINEで相談、自殺防止へ 若者に寄り添う
認定NPO法人「国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センター」(大阪市)は3月、厚生労働省から会員制交流サイト(SNS)を使った自殺対策相談事業の委託を受け、LINE(ライン)での対応を試みた。 神奈川県座間市の切断遺体事件の犠牲者は自殺願...
LINEで相談を受たのは、認定NPO法人「国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センター」。
ほかのニュースソースも見たのですが、このLINE相談は継続したものではなく、短期間の実験的なものだったようです。はっきり書いてある記事がないので詳細不明。
実施されたのは2018年3月のようで、相談員にはLINE利用者を考慮した心理学を学ぶ大学生を起用。
1ヵ月の相談期間内に60件の相談が寄せらたともこと。
相談者は10代から20代が8割。これに対して、同団体が実施している通常の電話相談では40代から60代が中心ということなので、ひととおりの効果はあったようです。
こちらの記事のほうが詳しいかも(LINEで相談、自殺防止へ|共同通信社)。
確かに電話よりもLINEのほうがハードルは低くなることは想像できます。
文字化することで冷静になれるという効果も期待できそうです。
相談員の物理的な負担も、デジタル・コミュニケーションのほうが少ないのではないでしょうか。
もちろん、「対面」や「声を聴く」ということが重要であることは理解できますが、入り口やきっかけとしてのLINEやネット伝言板のような存在の役割も、もっと更新されるべきではないかと。
さらに、カウンセラーの文字選びスキルの向上も、かなり重要になってくるのではないかと思います。